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Deloitte. Art&Finance Report 2023の日本特集

  • 貝谷 若菜
  • 2023年11月26日
  • 読了時間: 3分

今年のDeloitte. Art&Finance Reportが先週発表されました。


世界のアート市場データに日本に言及した部分が極端に少ないことは何度かWARMでも指摘してきました。


今回のレポートでは、Section 1:Wealth and the global art marketの各地域・国の比較データに「韓国・日本」の項目が追加されています。


これが市場の成長による変化なのか、日本オフィスからのイニシアチブなのか、両方なのかはわかりませんが、世界のアート市場データに、データをもとにした日本特集をこの規模で行った事例は過去に無かったのではないかと思います。これをもとに、日本国内から日本市場に関するデータの収集・報告が増えるとより有用にデータが使用できるのではないでしょうか。


まずはレポートを読んでいただき、日本のアート分野でご活躍される皆さんの肌間とデータがマッチしているかを確認していただくのがよいのではないかと思います。

*レポートは無料でダウンロードできます


次に、世界のマーケットに関して、今回ピックアップされていた内容とデータを以下に少し言及します。

  • 2014年には、資産運用サービスの一環として美術品を含めるべきだと考える資産運用担当者は53%に過ぎなかった。しかし、2016年には78%に跳ね上がり、ウェルス・マネジメント業界とコレクターや美術専門家の意見が初めて一致した。このコンセンサスは今日、最も高い数値にまで膨れ上がり、関係者の約90%が美術品や収集可能な富はウェルス・マネジメントのサービスの一部であるべきだと考えており、2021年以降10%増加している。

  • 美術品を購入し投資する際の動機やニーズが若い世代のコレクターと前の世代の間で異なることがわかった。。若い世代のコレクターの83%がは、美術品投資のリターンを重視している 一方で、高齢のコレクターは44%がこの動機で購入活動を行っている。また、若い世代のコレクターは社会的インパクトを重視していて、割合は若いコレクターが41%対、高齢のコレクターが30%である。さらに、若い世代の70%がリスク管理はより適切なサービスであると認識していると回答している。この認識は高齢のコレクターでは40%にとどまる。

  • トップ100人のアーティストと全アーティスト人口のセールス分布図(サザビーズ、クリスティーズとフィリップスの印象派、モダン、現代アートのデータに基づく):トップ100人のアーティストはアーティスト人口全体の1.1%で、彼ら/彼女らの売上がオークションの売上の76%を占めていす。


このデータに関しては、世界のトップ3オークションハウスなので、ビッグネームを扱う傾向がより強いのは確かですが、この偏りに問題意識を持ち、若手のローカルアーティストをコレクションに追加するコレクター企業も増えてきているとNN GroupやAkzonobelをはじめとするオランダの国際企業の関係者は話していました。

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